<<< JPCERT/CC WEEKLY REPORT 2018-12-19 >>>
■12/09(日)〜12/15(土) のセキュリティ関連情報
目 次
【1】複数の Microsoft 製品に脆弱性
【2】複数の Adobe 製品に脆弱性
【3】Mozilla Firefox に複数の脆弱性
【4】Google Chrome に解放済みメモリ使用の脆弱性
【5】WordPress に複数の脆弱性
【6】複数のサイボウズ製品に脆弱性
【7】日本電気株式会社製の無線 LAN ルータに複数の脆弱性
【8】Pixar Tractor にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
【今週のひとくちメモ】長期休暇に備えて 2018/12
※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/
※PGP署名付きテキスト版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2018/wr184901.txt
https://www.jpcert.or.jp/wr/2018/wr184901.xml
【1】複数の Microsoft 製品に脆弱性
情報源
US-CERT Current Activity
Microsoft Releases December 2018 Security Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2018/12/11/Microsoft-Releases-December-2018-Security-Updates
概要
複数の Microsoft 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者 が任意のコードを実行するなどの可能性があります。 対象となる製品は次のとおりです。 - Internet Explorer - Microsoft Edge - Microsoft Windows - Microsoft Office、Microsoft Office Services および Web Apps - ChakraCore - .NET Framework - Microsoft Dynamics NAV - Microsoft Exchange Server - Microsoft Visual Studio - Windows Azure Pack (WAP) この問題は、Microsoft Update などを用いて、更新プログラムを適用するこ とで解決します。詳細は、Microsoft が提供する情報を参照してください。
関連文書 (日本語)
マイクロソフト株式会社
2018 年 12 月のセキュリティ更新プログラム
https://portal.msrc.microsoft.com/ja-JP/security-guidance/releasenotedetail/6c54acc6-2ed2-e811-a980-000d3a33a34dJPCERT/CC Alert 2018-12-12
2018年12月マイクロソフトセキュリティ更新プログラムに関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2018/at180050.html
【2】複数の Adobe 製品に脆弱性
情報源
US-CERT Current Activity
Adobe Releases Security Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2018/12/11/Adobe-Releases-Security-Updates
概要
複数の Adobe 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が任 意のコードを実行するなどの可能性があります。 対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。 - Adobe Acrobat Reader DC Continuous (2019.008.20081) およびそれ以前 (Windows) - Adobe Acrobat Reader DC Continuous (2019.008.20080) およびそれ以前 (macOS) - Adobe Acrobat Reader 2017 Classic 2017 (2017.011.30106) およびそれ以前 (Windows) - Adobe Acrobat Reader 2017 Classic 2017 (2017.011.30105) およびそれ以前 (macOS) - Adobe Acrobat Reader DC Classic 2015 (2015.006.30457) およびそれ以前 (Windows) - Adobe Acrobat Reader DC Classic 2015 (2015.006.30456) およびそれ以前 (macOS) - Adobe Acrobat DC Continuous (2019.008.20081) およびそれ以前 (Windows) - Adobe Acrobat DC Continuous (2019.008.20080) およびそれ以前 (macOS) - Adobe Acrobat 2017 Classic 2017 (2017.011.30106) およびそれ以前 (Windows) - Adobe Acrobat 2017 Classic 2017 (2017.011.30105) およびそれ以前 (macOS) - Adobe Acrobat DC Classic 2015 (2015.006.30457) およびそれ以前 (Windows) - Adobe Acrobat DC Classic 2015 (2015.006.30456) およびそれ以前 (macOS) この問題は、該当する製品を Adobe が提供する修正済みのバージョンに更新 することで解決します。詳細は、Adobe が提供する情報を参照してください。
関連文書 (日本語)
Adobe
Adobe Acrobat および Reader に関するセキュリティ情報 | APSB18-41
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/acrobat/apsb18-41.htmlJPCERT/CC Alert 2018-12-12
Adobe Acrobat および Reader の脆弱性 (APSB18-41) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2018/at180049.html
【3】Mozilla Firefox に複数の脆弱性
情報源
US-CERT Current Activity
Mozilla Releases Security Updates for Firefox
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2018/12/11/Mozilla-Releases-Security-Updates-Firefox
概要
Mozilla Firefox には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者 が任意のコードを実行するなどの可能性があります。 対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。 - Mozilla Firefox 64 より前のバージョン - Mozilla Firefox ESR 60.4 より前のバージョン この問題は、Mozilla Firefox を Mozilla が提供する修正済みのバージョン に更新することで解決します。詳細は、Mozilla が提供する情報を参照してく ださい。
関連文書 (英語)
Mozilla
Security vulnerabilities fixed in Firefox 64
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2018-29/Mozilla
Security vulnerabilities fixed in Firefox ESR 60.4
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2018-30/
【4】Google Chrome に解放済みメモリ使用の脆弱性
情報源
US-CERT Current Activity
Google Releases Security Updates for Chrome
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2018/12/12/Google-Releases-Security-UIpdates-Chrome
概要
Google Chrome には、PDFium における解放済みメモリ使用の脆弱性がありま す。結果として、遠隔の第三者が任意のコードを実行する可能性があります。 対象となるバージョンは次のとおりです。 - Google Chrome 71.0.3578.98 より前のバージョン この問題は、Google Chrome を Google が提供する修正済みのバージョンに更 新することで解決します。詳細は、Google が提供する情報を参照してくださ い。
関連文書 (英語)
Stable Channel Update for Desktop
https://chromereleases.googleblog.com/2018/12/stable-channel-update-for-desktop_12.html
【5】WordPress に複数の脆弱性
情報源
US-CERT Current Activity
WordPress Releases Security Update
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2018/12/13/WordPress-Releases-Security-Update
概要
WordPress には、複数の脆弱性があります。結果として、特定の権限を持つユー ザがファイルを削除するなどの可能性があります。 対象となるバージョンは次のとおりです。 - WordPress 5.0.1 より前のバージョン この問題は、WordPress を WordPress.org が提供する修正済みのバージョン に更新することで解決します。詳細は、WordPress.org が提供する情報を参照 してください。
関連文書 (英語)
WordPress.org
WordPress 5.0.1 Security Release
https://wordpress.org/news/2018/12/wordpress-5-0-1-security-release/
【6】複数のサイボウズ製品に脆弱性
情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#23161885
サイボウズ リモートサービスにおける複数の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN23161885/Japan Vulnerability Notes JVN#25385698
サイボウズ Garoon におけるアクセス制限回避の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN25385698/
概要
複数のサイボウズ製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が サーバ上の任意のファイルを削除するなどの可能性があります。 対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。 - サイボウズ リモートサービス 3.0.0 から 3.1.8 まで - サイボウズ Garoon 3.0.0 から 4.10.0 まで この問題は、該当する製品をサイボウズ株式会社が提供する修正済みのバージョン に更新するか、パッチを適用することで解決します。詳細は、サイボウズ株式 会社が提供する情報を参照してください。
関連文書 (日本語)
サイボウズ株式会社
サイボウズ リモートサービス 3 脆弱性に関するお知らせ
https://cs.cybozu.co.jp/2018/006786.htmlサイボウズ株式会社
「Garoon 3.7 / 4.6 パッチプログラム」リリースのお知らせ (2018/12/7)
https://cs.cybozu.co.jp/2018/006790.html
【7】日本電気株式会社製の無線 LAN ルータに複数の脆弱性
情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#87535892
Aterm WF1200CR および Aterm WG1200CR における複数の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN87535892/
概要
日本電気株式会社製の無線 LAN ルータには、複数の脆弱性があります。結果 として、当該製品にアクセス可能な第三者が、任意の OS コマンドを実行する などの可能性があります。 対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。 - Aterm WF1200CR ファームウェア Ver1.1.1 およびそれ以前 - Aterm WG1200CR ファームウェア Ver1.0.1 およびそれ以前 この問題は、該当する製品を日本電気株式会社が提供する修正済みのバージョン に更新することで解決します。詳細は、日本電気株式会社が提供する情報を参 照してください。
関連文書 (日本語)
日本電気株式会社
Aterm WF1200CR および Aterm WG1200CR における複数の脆弱性
https://jpn.nec.com/security-info/secinfo/nv18-021.html
【8】Pixar Tractor にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
情報源
CERT/CC Vulnerability Note VU#756913
Pixars Tractor contains a stored cross-site scripting vulnerability
https://www.kb.cert.org/vuls/id/756913/Japan Vulnerability Notes JVNVU#90382644
Pixar Tractor におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU90382644/
概要
Pixar Animation Studios が提供するネットワークレンダリングソフトウエア Tractor には、クロスサイトスクリプティングの脆弱性があります。結果とし て、第三者が、当該製品にログインしているユーザのウェブブラウザ上で、任 意のスクリプトを実行する可能性があります。 対象となるバージョンは次のとおりです。 - Tractor version 2.2 およびそれ以前 この問題は、Pixar Tractor を Pixar Animation Studios が提供する修正済 みのバージョンに更新することで解決します。詳細は、Pixar Animation Studios が提供する情報を参照してください。
関連文書 (英語)
Pixar Animation Studios
Tractor 2
https://renderman.pixar.com/product/tractorPixar Animation Studios
Release Notes
https://rmanwiki.pixar.com/display/TRA/Release+Notes
■今週のひとくちメモ
○長期休暇に備えて 2018/12
2018年12月18日(火)、JPCERT/CC は「長期休暇に備えて 2018/12」を公開しま した。この呼びかけでは、今年 JPCERT/CC が報告を受けたインシデントや、 観測した攻撃事案を例に挙げ、インシデント発生の予防および緊急時の対応に 関して、対策などの要点をまとめて記載しています。休暇期間中のインシデン ト発生に備え、自組織のセキュリティ対策を今一度ご確認ください。
参考文献 (日本語)
JPCERT/CC
長期休暇に備えて 2018/12
https://www.jpcert.or.jp/pr/2018/pr180002.html
■JPCERT/CC からのお願い
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https://www.jpcert.or.jp/form/